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GNUのsh-fileutils付属のtouchコマンドのマニュアル。

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TOUCH(1)                                                 TOUCH(1)

名前
       touch - ファイルのアクセス時刻と修正時刻を変更する

書式
       touch [-acm][-r ref_file|-t time] file...

       今後使われなくなる書式:
       touch [-acm][ugly_time] file...

       GNU 版:
       touch    [-acfm]   [-r   file]   [-t   time]   [-d   time]
       [--time={atime,access,use,mtime,modify}]     [--date=time]
       [--reference=file] [--no-create] [--help] [--version] [--]
       file...

説明
       touch コマンドは指定したそれぞれの file のアクセス時刻、修
       正時刻またはいずれかを変更する。

       特 に 指 定がない場合は現在時刻に変更する。-r オプションを
       使った場合、 ref_file の時刻を使い変更し、-t オプション を
       使った場合には time で指定した時刻に変更する。

       -a  と -m オプションのいずれも指定しないか、同時に指定する
       と両方の時刻(訳注:アクセス時刻と修正時刻)を変更 す る。-a
       と  -m オプションのいずれか1つを指定すると、アクセス時刻も
       しくは修正時刻のいずれかのみを変更する。

POSIX オプション
       -a     file のアクセス時刻のみを変更する。

       -c     file を作成しない。

       -m     file の修正時刻を変更する。

       -r ref_file
              ref_file で指定したファイルの時刻を使い変更する。

       -t time
              time で指定した時刻を使い変更する。引数は次のような
              明確な意味を持つ10進数の形式で指定する。
                  [[CC]YY]MMDDhhmm[.SS]
              CCを指定しない場合、年CCYYは 1969-2068の範囲となる(
              訳注:YY=69-99の場合CC=19、 YY=00-68の場合CC=20 と
              見倣される)。YYを指定しない場合には、現在の年が使わ
              れる。 SSを指定しない場合、0として見倣される。う る
              う 秒を参照できるように0-61の範囲で指定できる。結果
              の時刻は環境変数TZにより指定されたタイムゾーンで の
              時 刻となる。結果の時刻が1970年1月1日以前になった場
              合エラーとなる。

POSIX 詳細
       2つ目の形式では ugly_time が時刻なのかファイルを指定する引
       数なのかはっきりしないという不利な面がある。-r もしくは -t
       オプションを指定せず、少なくても2つの引数を指定し、最初 の
       引 数が8桁もしくは10桁の10進数である場合には時刻として見倣
       す。 ugly_time の書式は MMDDhhmm[yy] で、yyは69-99の範囲で
       指 定し1969年から1999年を表す。 yyが指定されない場合は現在
       の年をあらわす。この書式は今後使われない。

GNU 詳細
       最初の file が -t に対する有効な引数で、 -d, -r, もしく は
       -t   オ プションで時刻を指定せず、また `--' を指定しない場
       合、その引数はファイル名としてではなくその他のファイルの時
       刻として解釈される。

       touch コマンドでファイルのアクセス時間や修正時間を現在時刻
       に変更する場合、実行するユーザーはファイルの所有者でなくて
       も、そのファイルに対する書き込みアクセス権があれば良い。そ
       うでない場合には、そのファイルの所有者である必要がある。

GNU オプション
       -a, --time=atime, --time=access, --time=use
              アクセス時刻のみ変更する。

       -c, --no-create
              指定したファイルが存在しない場合、作成しない。

       -d, --date=time
              現在時刻の代わりに、 time で指定した時刻を使う。 月
              の 名前や、タイムゾーン、`am' や `pm'、等を含めるこ
              とができる。

       -f     無視される; BSD 版の touch(1) との互換性のために 用
              意されている。

       -m, --time=mtime, --time=modify
              修正時刻のみを変更する。

       -r file, --reference=file
              現 在時刻の代わりに、参照用に指定した file の時刻を
              使う。

GNU 標準オプション
       --help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了 す
              る。

       --version
              標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

       --     オプションリストを終了する。

環境変数
       変数 TZ が明示的に与えられた時刻を解釈するのに使われる。変
       数 LANG, LC_ALL, LC_CTYPE, LC_MESSAGES が通常の意 味 を 持
       つ。

準拠
       POSIX 1003.2 では -t オプションの引数の書式が GNU での実装
       で使われているものとは違っている。

注意
       このページでは fileutils-4.0 パッケージでの touch コマンド
       について説明している; その他のバージョンでは少し違いがある
       か も し れ な い。 修 正 や 追 加  は   aeb@cwi.nl     と
       aw@mail1.bet1.puv.fi そして ragnar@macula.net 宛てメイルし
       てください。プログラム の バ グ に つ い て は  bug-fileu-
       tils@gnu.org へ報告してください。

GNU fileutils 4.0        17 November 1998                TOUCH(1)