戻る
gnuのtarコマンドのマニュアル。
================================
名前
tar - GNU 版 tar アーカイブ・ユーティリティー
書式
tar [ - ] A --catenate --concatenate | c --create | d
--diff --compare | r --append | t --list | u --update | x
-extract --get [ --atime-preserve ] [ -b, --block-size N ]
[ -B, --read-full-blocks ] [ -C, --directory DIR ] [
--checkpoint ] [ -f, --file [HOSTNAME:]F ] [ --force-
local ] [ -F, --info-script F --new-volume-script F ] [
-G, --incremental ] [ -g, --listed-incremental F ] [ -h,
--dereference ] [ -i, --ignore-zeros ] [ --ignore-failed-
read ] [ -k, --keep-old-files ] [ -K, --starting-file F ]
[ -l, --one-file-system ] [ -L, --tape-length N ] [ -m,
--modification-time ] [ -M, --multi-volume ] [ -N,
--after-date DATE, --newer DATE ] [ -o, --old-archive,
--portability ] [ -O, --to-stdout ] [ -p, --same-permis-
sions, --preserve-permissions ] [ -P, --absolute-paths ] [
--preserve ] [ -R, --record-number ] [ --remove-files
] [ -s, --same-order, --preserve-order ] [ --same-owner ]
[ -S, --sparse ] [ -T, --files-from F ] [ --null ] [
--totals ] [ -v, --verbose ] [ -V, --label NAME ] [
--version ] [ -w, --interactive, --confirmation ] [ -W,
--verify ] [ --exclude FILE ] [ -X, --exclude-from FILE
] [ -Z, --compress, --uncompress ] [ -z, --gzip,
--ungzip ] [ --use-compress-program PROG ] [ --block-
compress ] [ -[0-7][lmh] ]
filename1 [ filename2, ... filenameN ]
directory1 [ directory2, ...directoryN ]
説明
こ のマニュアル・ページではGNU版 tar , 即ち tarfile として
知られているアーカイブ・ファイルにファイルを格納したり抽出
す る 為のアーカイブ・プログラムについて説明する。 tarfile
はテープドライブ上に作成することも出来る。しかし、 tarfile
を 通常のファイルに書き込む事もよく行なわれている。 tar へ
の最初の引数は、オプション Acdrtux のいずれかでなくては な
らない。この後にはどのオプション機能を指定する事も出来る。
tar への最後の引数はアーカイブすべきファイル又はディレクト
リ 名 である。ディレクトリ名を指定した場合は常に、そのサブ
ディレクトリもアーカイブに含められる。
機能指定文字
以下のオプションのいずれかを指定しなくてはならない:
-A, --catenate, --concatenate
アーカイブに tar ファイルを追加する
-c, --create
新しいアーカイブを作成する
-d, --diff, --compare
アーカイブとファイル・システムとの差分を取る
--delete
アーカイブから削除する(磁気テープ上の tarfile に 使
う事は出来ない)
-r, --append
アーカイブの最後にファイルを追加する
-t, --list
アーカイブ内容の一覧を表示する
-u, --update
アー カイブ内の同名のファイルより新しいものだけを追
加する
-x, --extract, --get
アーカイブからファイルを抽出する
その他のオプション
--atime-preserve
ダンプしたファイルのアクセス時刻を変えない
-b, --block-size N
ブロック・サイズをN*512 バイトとする (デフォルト は
N=20)
-B, --read-full-blocks
読 み込みと同時にブロック化し直す (4.2BSDのパイプか
らの読み込み用)
-C, --directory DIR
DIRにcdしてから動作を行なう
--checkpoint
アーカイブの読み込み中にディレクトリ名を出力する
-f, --file [HOSTNAME:]F
Fというアーカイブ・ファイルまたはデバイスを使う( デ
フォルトは/dev/rmt0)
--force-local
アー カ イ ブ・ファイル名にコロンがあってもローカル
ファイルとして扱う
-F, --info-script F --new-volume-script F
各テープの最後でスクリプトFを実行する(-M が仮定され
る)
-G, --incremental
旧GNU 形 式のインクリメンタル・バックアップにより作
成/一覧表示/抽出を行なう
-g, --listed-incremental F
新GNU形式のインクリメンタル・バックアップによ り 作
成/一覧表示/抽出を行なう
-h, --dereference
シンボリック・リンクをダンプしない;リンクが指し示す
ファイルをダンプする
-i, --ignore-zeros
アーカイブ内のゼロのみからなるブロック(通常はEOF を
意味する)を無視する
--ignore-failed-read
読 み込み不能なファイルに対して非ゼロ返り値で終了し
ない
-k, --keep-old-files
ファイルが既存の場合は、アーカイブから抽出した ファ
イルで上書きしない
-K, --starting-file F
アーカイブ内のファイルFから作業を開始する
-l, --one-file-system
ロー カルなファイル・システムに限定してアーカイブを
作成する
-L, --tape-length N
N*1024バイト書き込んだ後にテープを交換する
-m, --modification-time
ファイルの変更時間は抽出しない
-M, --multi-volume
マルチ・ボリュームのアーカイブの作成/一覧表示/抽 出
を行なう
-N, --after-date DATE, --newer DATE
DATEより新しいファイルだけを格納する
-o, --old-archive, --portability
ANSI形式ではなく、V7形式のアーカイブを書き込む
-O, --to-stdout
ファイルを標準出力に書き出す
-p, --same-permissions, --preserve-permissions
許可情報を全て抽出する
-P, --absolute-paths
ファイル名の先頭の`/'を取り除かない
--preserve
-p -s と同様
-R, --record-number
メッ セージとともにアーカイブ内でのレコード数を出力
する
--remove-files
アーカイブに追加した後にファイルを削除する
-s, --same-order, --preserve-order
アーカイブと一致させるために、抽出するファイルの 名
前をソートする
--same-owner
アー カイブ内のファイルのものと同じ所有属性でファイ
ルを抽出する
-S, --sparse
疎らなファイルを効率的に処理する
-T, --files-from F
抽出又は作成するファイルの名前をファイルFから読み込
む
--null
nullで終わる名前を-Tで読み込み、-Cを無効にする
--totals
--createで書き込まれた全バイト数を出力する
-v, --verbose
処理したファイルの一覧を詳しく出力する
-V, --label NAME
ボリューム名がNAMEというアーカイブを作成する
--version
tarプログラムのバージョン番号を出力する
-w, --interactive, --confirmation
すべての動作に対して確認を求める
-W, --verify
アーカイブの書き込み後に照合を試みる
--exclude FILE
ファイルFILEを除外する
-X, --exclude-from FILE
FILEに記載されているファイルを除外する
-Z, --compress, --uncompress
アーカイブをcompressにフィルターする
-z, --gzip, --ungzip
アーカイブをgzipにフィルターする
--use-compress-program PROG
アーカイブをPROGにフィルターする(PROGは-dオプション
を解するものでなくてはならない)
--block-compress
圧縮プログラムの出力をブロック化してテープに書き 込
む
-[0-7][lmh]
ドライブと密度を指定する
翻訳者
山縣 敦(yamagata@jwu.ac.jp)