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GNUのsh-fileutils付属のrmコマンドのマニュアル。

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RM(1)                                                       RM(1)

名前
       rm - ファイルやディレクトリを削除する

書式
       rm [オプション] file...

       POSIX オプション: [-fiRr]

       GNU  オプション (簡略形式): [-dfirvR] [--help] [--version]
       [--]

説明
       rm は指定された file を削除する。デフォルトではディレク ト
       リの削除を行わない。しかし -r や -R オプションで指示される
       と、指定されたディレクトリ以下の全ディレクトリツリーが削除
       される (`rm -r' で削除されるディレクトリツリーの深さに制限
       はない)。 file のパス構成要素の最後が . もしくは .. の場合
       は エラーになる (`rm -r .*' などとやったあとで驚かないよう
       にするためである)。

       -i オプションが与えられた場合、またはファイルが書き込み 不
       可 で、 標準入力が端末であり、かつ -f が指定されていない場
       合、 rm はユーザーにファイルを削除してよいかを問い合 わ せ
       る。問い合わせは標準エラーに書き出され、返答は標準入力から
       読み込まれる。返答が削除を肯定していないものなら、そのファ
       イルは削除されない。

POSIX オプション
       -f      削除の確認の問い合わせをしない。対話メッセージを出
              力しない。単に存在しないファイルによるエラーな ら、
              エラー状態を返さない。

       -i     削除の確認の問い合わせをする。 (-f と -i が両方とも
              指定された場合、後から指定された方のオプションが 有
              効になる。)

       -r または -R
              再帰的にディレクトリツリーを削除する

SVID 詳細
       System  V インターフェース定義では、現在実行されている実行
       可能バイナリファイルへの最後のリンクを削除することが禁止さ
       れている。

GNU 詳細
       削 除 で き るディレクトリ階層の深さに上限があるという点で
       (fileutils-3.16 における) GNU 版の実装は間違っている。 (必
       要 ならば、とても深いツリーを削除するのに `deltree' という
       ユーティリティが使える。)

GNU オプション
       -d, --directory
              rmdir(2) ではなく unlink(2) によりディレクトリを 削
              除 する。アンリンクする前にディレクトリを空にする必
              要はない。このオプションは適切な権限を持っている 場
              合 にのみ機能する。アンリンクすると、削除されたディ
              レクトリにある多くのファイルが参照されなく な る の
              で、ファイルシステムに fsck(8) を適用するのが賢明で
              ある。

       -f, --force
              存在しないファイルを無視する。ユーザーに削除の問 い
              合わせをしない。

       -i, --interactive
              そ れ ぞ れのファイルについて、削除の問い合わせをす
              る。返答が `y' または `Y' で始まっていない場合、 そ
              のファイルは削除しない。前にある --force オプション
              を無視する。

       -r, -R, --recursive
              ディレクトリの中身を再帰的に削除する。

       -v, --verbose
              削除する前にそれぞれのファイル名を出力する。

GNU 標準オプション
       --help 標準出力に使用方法のメッセージを出力して正常終了 す
              る。

       --version
              標準出力にバージョン情報を出力して正常終了する。

       --     オプションリストを終了する。

環境変数
       変 数 LANG, LC_ALL, LC_COLLATE, LC_CTYPE, LC_MESSAGES が通
       常の意味を持つ。

準拠
       POSIX 1003.2 に準拠するが、削除できるディレクトリ階層の 深
       さに制限がある。

注意
       こ のページでは fileutils-4.0 パッケージでの rm コマンドに
       ついて説明している。その他のバージョンでは少し違いがあるか
       もしれない。修正や追加は aeb@cwi.nl, aw@mail1.bet1.puv.fi,
       ragnar@macula.net 宛にメイルしてください。プログラムのバグ
       については bug-fileutils@gnu.org へ報告してください。

GNU fileutils 4.0        17 November 1998                   RM(1)