IBM eServer xSeries 235 |
SolarisTM 10 x86 5/08 |
SolarisTM 10 x86 5/08 を IBM eServer xSeries 235 に入れる
〜 #0:Introduction. 問題なのは ServeRAID 6i 〜
中古サーバーを衝動購入
先日、秋葉原の中古屋さんで x235 が 43,890 Yen (2008年08月)で売られているのを発見し、
衝動買いしてしまった。数ヶ月前にIBMの営業さんが、「Intel版のSolarisもXシリーズで
動くように努力しています」と言っていたので、HCLも確認せず、車で行っていた事もあり
即決で持ち帰りにしてしまったのだ。
購入時の店頭スペック:
eServer xSeries 235 8671-MAX
Xeon 3.06GHz(FSB533/512KB) Dual・1GB(PC2100R)・ServerWorks GCLE
36GB(U320/10krpm/SCA)x3・53C1030(2ch/U320-SCSI)・ServeRAID-6i
(0ch/U320-RAID/128MB)・BCM5703(1ch/1000BASE-T)・RageXL(on board/8MB)
電源2/2基 ※5インチベイのブランクパネル2枚は欠品
HardDisk6台を満載にすると総重量は39.6kg、さすがに重い。
ケースを開けると、さすがはIBM。空気の流れなどニクイ程にうまく丁寧に設計
してある。この辺は安いD社とは大きく違う。少々値段が張るのも納得できる。
CD-ROMドライブは、適当に余っていたDVD-ROMドライブに換装した。
しかし・・・Solarisが入らない
自宅に持ち帰り、早速最新のSolaris10(5/08)を入れようとしたが、DVDからboot後
内蔵のRAID(ServeRAID 6i)を認識せず、全くOSのインストールが出来ない事が
解った。(ネットワークの設定などはできるが、その後「Diskがないのでインストール
できない」という内容のメッセージが出て先に進めなくなる。)
あとで確認したHCLにも勿論このx235やServeRAID-6iは載っていない。
Adaptecのサイトで確認しても、WindowsのDriverは掲載されているが、
SunSolarisについては触れられてもいない。
IBMの営業さんが言っていた「Intel版のSolarisもXシリーズで動くように努力
しいてます」というのは、あくまで「最近」の事であって、4年前は該当しない
ということなんだろう。
試しにCentOS-5.2 を入れたところ、全く問題なく普通に動いた。
ネット上で情報を収集したところ、海外で同じようにx235にSolarisを
インストールしようとして、掲示板などでDiscussionした方が何人かいる
ようだが、結論まで至ったものは見あたらなかった。
既にインストールが終ったSolarisにServerRAID-6iを「追加」するための
Driver(Package)は、以下にあったが、FloppyDisk に入れてSolaris-CD(DVD)
boot時に読み込ませるための物は見当たらない。ソースを公開していないので、
自分でDriverFDを作る事もできない。
IBM ServeRAID at OpenSolaris.org
妥協案
あまり苦労をせずに、妥協をする場合は以下の方法が考えられた。
1. Solarisを諦めてCentOSでいく?
2. 5インチベイにATA(IDE)のディスクを追加し、そこにSolarisを入れて
bootさせる。その後上記ServeRAID用のDriver(Package)を入れて、
RAID領域はデータ用として使用する?
3. ServeRAID-6i を PCI バスから外し、オンボードのRAID機能(LSI Logic
の53C1030)を使用する?
妥協はしない!
1. 自宅サーバーでは自らを「鍛錬」するために「Solarisを使用する」と
堅く誓っていた(?)ので、CentOSなどの安直なLinuxでいくのは、自分で
自分が許せない。
2. せっかくRAIDがあるのに、いつ壊れるとも知れないATAでOSをbootさせる
のは、あまりにも「もったいない」。
3. ServeRAID-6i を外した場合の、オンボードのLSI Logic のRAIDでは、
RAID-1が1組と、ホットスペアを1つ作れるだけで、他のDISKは単独として
しか使えない。どうせなら、RAID-5 か、RAID-1E も使いたい。
以上の葛藤の末、何とかServeRAID-6i をフルに活用したSolaris環境を構築
すべく、試行錯誤の苦労を開始した
結果: 苦労の末できた!
Yahooオークションで中古のHDDを数台追加購入し、最終的に下図の構成を目指す。
例によって「自分のための備忘録」として、ここに詳細な記録を残しておく事とする。
また、失敗した事例は極力載せず(脇道にそれず)に、この手順をそのまま追えば動くようになる
記述になるよう努力する。
(他の多くのサイトに見られるような、「間怠っこい(まだるっこい)」書き方はせず、
要点だけを記述する)
.....実際は様々な方法を試し、尽く失敗したが、最終的には動くようになった.....
以降の手順を同様に追えば、
serveRAID 4L
serveRAID 4lx
serveRAID 5i
serveRAID 6m
でも同じように動作するようになるのではないだろうか?